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アスター

略称:― 作品形態:小説
傾向:悲喜劇
関連作品:冬空の翼 / 毒羽根の侯爵

あらすじ

心優しいお人好しの神父クリス・スタウロスの前に現れた、「アスター」と名乗る行き倒れの男。
彼はクリスに「自分は悪魔に追われている」と告げる。
虹の存在しない世界を舞台に、彼らが紡ぐ珍道中物語の結末は……

【ネタバレ】 クリスは洪水の病に侵されており余命幾ばくもなく、行き倒れの男に親切に接してやる。
この行き倒れの男「アスター」が、実は仕事に疲れ地獄から逃げ出してきた堕天使アスタロトであり、彼は自分の部下である悪魔ネビロスに追われているのだ…などという真実は知らずに。
クリスの親切心に触れ、甘え、わがまま放題に仕事の疲れを癒す「アスター」。美しくも奔放な「アスター」に振り回され、クリスはひと時、死への恐怖を紛らわす。そして悪魔ネビロスは逃げ回る上司にただただ振り回される。
やがて「アスター」が身バレしたりするものの、アスタロトは最期までクリスに寄り添い、彼を看取る。そして彼から受けた親切への返礼として、人間たちに『洪水の病の治療法』を授け、地獄へと帰っていった。(以降も「うちのアスタロトがお世話になりました…」の精神で、アスタロトに近しい堕天使/悪魔たちがこの世界を来訪し、見守っています。)

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用語

洪水の病:
第二の大洪水後に世界中の人々を襲い始めた謎の奇病。
神(ヤハウェ)の怒り(八つ当たり)が齎した不治の病。
全24種類の様々な方法で人間を死に至らしめる。
『アスター』のエピソードにより克服され、以降は不治の病ではなくなった。

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主な登場人物

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