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絶対悪の鎖

略称:絶対悪 作品形態:小説
傾向:悲喜劇
関連作品:泡沫の世界

あらすじ

巨大宗教国家ブルーデルニエの属国、パシティスティリア。
そこではブルーデルニエへの反感から【繋ぎ手】が邪悪な魔女と呼ばれ、密かに狩られ、次々に処刑されていた。
そんな国で繋ぎ手の青年リアン・ファルネーゼは自身の能力を隠し、辺境の村でひっそりと暮らしていたのだが、ある日、不定形の少年を拾ってしまい……?

【ネタバレ】 ある時は少年、ある時は美女、ある時は犬、ねずみ、etc...しかしてその正体は、邪悪なる女神デミウルゴス!!!
ヤハウェの世界への過干渉により調子を崩したデミウルゴスは一時的に弱体化し、癒し系リアンのもとに身を寄せる。そのうち、リアンの優しさと紳士さに乙女心をくすぐられ、次第に彼女は絆されていく。
最終的にリアンは魔女狩りで捕らえられ処刑されてしまうが、彼は自身の運命を受け入れ、その決断をデミウルゴスも受け入れた。
デミウルゴスの胸元に輝く真紅の宝石は彼の魂を結晶化したもの。デミウルゴスは彼を自身の子宮、生命のスープ鍋に還すことを善しとせず、人間との絆として今も胸に抱いている。

この物語の直後、デミウルゴスとヤハウェは邂逅。
デミウルゴスは当初、再会を好意的に受け止めたが、ヤハウェはデミウルゴスの(精神的な)浮気に大激怒。彼女の腹部を(性的な隠喩ではなく文字通り彼の武器である)三又の鉾で貫き、(でもまあ両者、生物ではなく概念的な存在なので)彼女を懐妊させ、自身への服従を迫った。
デミウルゴスは夫からの暴力を受け入れられず、その場から逃走。ヤハウェを心底から拒んだことにより、懐妊した神の子ヤオエルを流産してしまう。奔放な女性としての神性と慈悲深い母親としての神性の乖離に悶え苦しみ、容〔かたち〕を保てなくなったデミウルゴスは強い神秘を保つブルーデルニエ王に保護を求めた。
この一件により、デミウルゴスはブルーデルニエ王家を気に掛けるようになり、泡沫の世界へと物語は繋がっていく。

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用語

繋ぎ手:
詳しくは泡沫の世界をご覧ください。

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主な登場人物

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