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狐火葬列

略称:狐火 作品形態:漫画/ノベルゲーム
傾向:悲劇、ブロマンス、HL/GL/BL含、虐待/暴力表現
関連作品:

あらすじ

そこに見えるは 狐火葬列 貴方を想って 灯った焔
苦痛に穿たれ 辛きを生きて やっと眠れた 貴方に捧ぐ
蒼き光と 優美な舞いと 悼みの涙が 貴方の飾り
耳を澄ませば 遠く聴こえる 貴方の為の 鎮魂歌
そこに見えるは 狐火葬列 今は眠りし 貴方の葬列……

九尾神が残した、妖狐一族にわざわいを齎す【闇の御子】誕生の予言。
闇の御子を討つことができるのは対を成す光の御子だけであるという。
そんな予言の時を迎え、東の妖狐を統率する白面の長たちは、みな我が子が予言の御子ではないことを祈っていた。そんな折……
片や、光の一族九紫が子息・柳。
才知に溢れ容姿端麗。皆の羨望を一身に集める金銀妖瞳の御子。
片や、闇の一族四緑が子息・朔。
統率力に優れ剛健なる者。夜を纏い全てを組み敷く覇者の御子。
どちらが闇で、とちらが光か。呪われし冷酷な二黒の少年を交え、彼らを中心に妖狐衰退の運命が残酷に幕を開ける。

【ネタバレ】 義母から虐待を受ける柳。異母兄弟との間に確執を抱える朔。
彼らと学友との日常から始まり、徐々に狂いだす運命の歯車。

何やかんやあって九尾神を喰い殺した柳は朔に討たれ、その結果、朔も命を落とす。
神を喪った妖狐たちは衰退の道を歩むことを余儀なくされる。

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用語

九尾神:
金毛玉面九尾の妖狐間での一般的な呼称。妖狐の祖にして神様。

【ネタバレ】 かつてデミウルゴスと出会い、戯れに強大な力を与えられた一匹の子ぎつね。

人間:
妖狐が殺してはいけない生き物。そして、妖狐を平気で殺す凶悪な存在。
妖狐が人間を殺してはいけないのは、九尾神が人間の殺生を禁じたためである。
そして妖狐が人型を取るのは、それを九尾神が善しとしたためである。

妖狐:
誇り高く、自らのプライドを傷付けられることを酷く嫌う生き物。
人間に比べて聴覚・嗅覚に優れ、妖力に開眼して怪奇な術を使う。
九尾神を中心とした独自の社会を形成し、一夫多妻制。
衆道文化があり、妖狐の雄は男女問わず惹き付けてこそ一人前とされる。
男尊女卑の傾向が強いが、一方で雌の妊娠能力は神聖視されている。

白面の一族:
東の妖狐を束ねる九つの一族。九尾神の九つの尾から生じたと伝説で語られる妖狐の貴族であり、政治的権力者。
一族名は直系が名字のように使ったり、「白面の○○」と名乗りを上げるのに使われる。全部で一白・二黒・三碧・四緑・五黄・六白・七赤・八白・九紫の九つ。
それぞれ一族ごとに独自の思想・文化を持っており、互いの文化に干渉する事は禁忌とされている。

西狐:
妖狐は全国に広く生息しているが、九尾神や白面一族の支配は東日本を中心としており、 西には九尾神や白面一族に反感を持ち逆らう妖狐たちが生息している。
『西』だけでも通じ、狭義ではその中で特に自立した巨大勢力を持つ妖狐を指す。
西狐と東狐は常に反目しており、極稀ではあるが大規模な戦が行なわれる事もある。
西狐曰く「東に住むのは九尾の犬に成り下がった白面の未熟な狐ども」
東狐曰く「西に住むのは自分が愚かであることも認識できない、野蛮で粗暴な三下狐」

尻尾:
妖狐の尻尾は力の象徴。
元々攻撃的な気質を持つ彼らは、尻尾の数で優劣を付けて無駄な争いを避けている。
尻尾を広げるのは威嚇行為。成人した雄の平均は四本。雌は二本である。
しかし白面の一族のみとなると雄五本、雌三本に平均値が上がる。
他人から尾を奪い食べる行為は禁忌であるが、それにより生まれ付いての妖力の上限を超える力を得られるという伝説が、まことしやかに囁かれている。

金銀妖瞳:
虹彩異色症。オッドアイ。
九尾の狐が金銀妖瞳である為に、同じく金銀妖瞳の妖狐は珍重される。

妖力:
狐火を生じさせたり、対象に幻影を見せたりする時に必要な力。
基本的に尾に宿る(蓄えられる)とされ、生まれてから徐々に覚醒していくのが一般的。
しかし生まれた時から扱える妖力の上限はすでに決まっているとされる。
存在としては身体を動かす「体力」のようなものに近いもので、一度に多く使うと疲れる。

毛並み:
妖狐たちにとって毛並みが美しいことは一種のステイタスである。
そのため力を持つ妖狐は髪を長く伸ばし、毎日髪や尻尾の手入れを欠かさない。
そんな彼らの髪を勝手に切るなど、自殺行為である。

尻尾枕:
腕枕の要領で、自らの尻尾を他者に枕として使わせる行為。
妖狐にとって尻尾は身体で最も重要な部位である為、滅多な事では行わない。
主に親子間、恋人間、夫婦間などで愛情を示す行為として行われる。

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主な登場人物

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