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莉旺と風悠

略称:色呪 作品形態:漫画
傾向:悲劇
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あらすじ

優秀な若き役人・風悠。ある日、彼に与えられた特別任務は、色呪の少年・莉旺の教育係だった。
誰の言うことも聞かず、すぐに宮廷から抜け出すやんちゃな莉旺に最初は手を焼いていた風悠であったが、しだいに色呪を道具として使い潰す国の在り方に疑問を抱くようになり……

【ネタバレ】 色呪の視る美しい世界を垣間見せながら、しかし、莉旺は風悠に「真面目な役人のおっさん(※風悠はまだ20代である)」として生きることを勧める。
優秀といってもただの役人に過ぎない風悠にできることなど何もなく、ある夜、国に迫った大嵐を鎮めるために莉旺はその命を捧げた。それは国のためではなく、皇帝のためでもなく、ただ自由を愛した孤独な少年の、自分に尽くしてくれた教育係への最初で最後の献身だった。
色呪の亡骸は、他の色呪に供される。
それを知っていた風悠は莉旺の亡骸を盗み出し、せめてもの弔いとして少年が愛した森の湖に沈めた。それは真面目な役人が最初で最後、犯した密やかな罪だった。

※その後、風悠は順当に出世し、傍から見れば順風満帆な人生を歩みます。
その胸に人知れず国を救った少年の短い一生を抱えながら。

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用語

色呪:
しきじゅ。東方で使われている【繋ぎ手】の異称。

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主な登場人物

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