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アードルフ・ダールゼーレ

キャラクター紹介画像
年齢:14〜36歳(8月生まれ) 身長:〜190cm強 性別:男性
外見的特徴:
淡い金の髪に、鮮やかな紫の瞳。細身で筋肉質な体つき。
左耳に天青石の付いた耳飾り着用。手袋と耳飾りは必須。

口調:
目上の相手には……
私 / 貴殿 / 彼、彼女 / ○○殿、大公(ちちうえ)、兄上
〜です。〜ます。〜ですか?
それ以外には……
俺 / お前 / あの男、あの女 / 呼び捨て
〜だ。〜だろう。〜なのか?

イメージカラー:鮮やかな紫、臙脂色
イメージモチーフ:狼、猛禽類、黎明

属性:神獣アブソリュート! / ダールゼーレ一族 / Adolf

性格

威風堂々、華麗奔放。天は俺の他に人を造らず。
いつも余裕の笑みを絶やさず優雅だが、人格が破綻しており、埃を払うように他人の首を刎ねることができる。他人の痛みや苦しみを理解せず、他人の感情や事情を考慮せず、自分さえ良ければ万事OK。目的のためなら手段を選ばず、親兄弟さえ何の感情もなく切り捨てる。文武に秀でた天才で、野心に溢れる『ダールゼーレらしい』男。
その振る舞いは傍若無人で傲岸不遜に思えるが、基本的には慎重な性格で、石橋は必ず叩いて渡る。己の権力や武力に慢心することがなく、勤勉で、忍耐強くタイミングを見定め、確実に、着実に、邪魔なものを排除して己の覇道を固めていく堅実な権力者。猜疑心が強いため誰のことも信用せず、常に何重にも策を巡らせて動いている。その姿は臆病にも思えるが、単なる合理主義&効率主義であり、失敗による手戻りを嫌っているだけで、リスクをとるべき場面では迷わず賭けに打って出る勇気と決断力も持っている。自己愛が強い訳でもないため、必要とあらば己の命をも賭けられる。
彼が冷酷非道に見えるのは「自分以外の一切に価値を見出すことができない」孤独な男だからである。アードルフを「人間」とするなら、彼にとって人類は彼の庭にはびこる「ネズミや昆虫」に過ぎない。時に興味深いが、概ね煩わしく不快で、およそ対等な存在とはなり得ない。ゆえに彼は淡々と人類を、利用価値のあるものは利用し、使えないものは廃棄し、邪魔なものは駆除することができる。そこには楽しみも喜びも怒りも憎しみもなく、ただ彼は孤高な庭師として、世界を(彼にとって)美しく秩序ある状態に整えているだけである。

無駄のない優秀な為政者であり、一騎当千の英雄たりえる人物。しかし虫(人間)の目にはとことん無慈悲に映る上、実際に無慈悲である。
余人とは異なる視座に在る彼の理解者は終生現れず、また、他人が彼を理解しようとする傲慢をアードルフは赦さない。

生い立ち

護国の獣、【ダールゼーレ一族】の次期当主。
ダールゼーレ大公の次男であり、2歳年上の長兄クリストハルトの異母弟にして、10歳年下の末弟フランツの異腹の兄。美姫と謳われし伯爵家の娘を母に持つ、ダールゼーレの麗しき貴公子。
母親には「獣の仔」としか認識されておらず、彼も母親を「自分を産み出した胎」としか認識していないため、母子としての関係は体面的な義理を果たす程度で肉親の情のようなものはない。
ダールゼーレの才覚を色濃く継いでおり、凡才の長男よりもダールゼーレの跡継ぎに相応しいと目され、周囲からそのように扱われて生きてきた。しかし父親が異母弟フランツを溺愛しているため、跡継ぎの座をフランツに奪われるのではないかと警戒している。

備考

異母兄クリストハルトに模擬戦を挑み、不幸な事故を装って彼の右目に消えない傷痕を残した。アードルフは彼を失明させようと狙ったが、クリストハルトがあまりにもへっぴり腰だったため片目に掠っただけで終わっている。
そのようなへっぴり腰の兄よりも自分と同じく父の才覚を継いでいる弟フランツのほうが脅威であると考えているが、父親の命令で14歳の頃からずっと弟の世話をさせられ、週一で報告書を作成するなどしているうち、なんだかんだフランツに懐かれ、フランツが考えていることが手に取るように分かるようになり、弟とは不本意ながらしっかり兄弟してしまっている。
さっさと捨て駒にしようと考えているが、フランツが優秀過ぎるために捨てても捨てても生きて帰ってくるのが困りもの。

独身であるが国内の美女を集めたハーレムを有しており、独り寝をすることはない。しかし身辺に侍らせている彼女らの存在も彼にとっては己の権力を示す単なるアクセサリーであり、愛情や執着は一切なく、ぞんざいに扱いすぐに壊してしてしまう悪癖をもつ。(彼にとって人間の心身が脆すぎるためであり、暴力を楽しんでいる訳ではない。)
このような素行から国内では「好色家」として名高いが、それは事実と異なり、彼は何をしてもよい人間を使って「暇潰し」しているだけである。彼が特別に好んでいる物事などこの世には存在せず、彼の行動はすべて「ダールゼーレとしての責務」か「どうでもいい暇潰し」のどちらかである。

弟と同じく健啖家であり、時々フランツが分けてくれるジャンクフードをもそもそと食べる。
フランツがジャンクフードを食べていることが父親にバレると怒られるのは監督責任者であるアードルフだが、フランツとは食の好みが一致しており弟が見つけてくるジャンクフードがどれもおいしいので、アードルフはフランツの買い食いを黙認している。

アードルフとフランツは非常に似ている兄弟であり、『無気力なアードルフ』=『フランツ』と言って差し支えない。ゆえに馬が合わないはずがない……などと言えば、アードルフは「あんな何を考えているのか分からない爆弾、好んで身近に置いておくなど正気ではない!」と答えるだろう。
「何を考えているのか分からない」と言いつつ、アードルフは誰よりもフランツを理解しており、彼の無表情からその思考を正しく読み取ることができる。

ダールゼーレ一族の婚約指輪である【ヘミシュゼーレ】を左耳に付けているが、婚約者へ渡すべき右耳用のヘミシュゼーレもアードルフ自身が所持している。いわく「この世界が我が伴侶」。世界の半分を誰かに譲る気など毛頭ない、孤高のラスボスである。
ヘミシュゼーレの石は天青石(セレスタイン)。脆い石であるが、そうであろうとも誰も砕くこと能わず、という彼の自信の表れでもある。

ダールゼーレ一族は国内の有力貴族と順繰りに婚姻を結んでいるため、跡取りであるアードルフも幼い頃から貴族令嬢との婚約が決められていた。しかし、孫のクリストハルトが才覚を継がなかったために国王が2代続けてダールゼーレと婚姻を結びたいと駄々をこねており、そのような例外が認められるなら我が家だって!と貴族たちがこぞって名乗りを上げ、話し合いの場は大荒れ。結果、アードルフの結婚は遅れに遅れ、今なお正妻となるべき婚約者が確定していない。

他作品において

彼が登場するのは『神獣アブソリュート!』のみであるが、『愛は惜しみなく与う』や『FlowerPsyche』の世界にも、フランツの異母兄として設定上は存在している。
キャラクター設定に変更はないものの「父親からフランツの世話を命じられていない」という一点が異なり、異母弟フランツとは何度か顔を合わせたことがある程度の希薄な関係。兄弟でありながら言葉を交わすこともほとんどなく、『愛は惜しみなく与う』の世界では18歳のフランツを城から追い出し、『FlowerPsyche』の世界では14歳のフランツに刺客を放ち暗殺(未遂)している。

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