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フランツ・ダールゼーレ

年齢:4〜26歳(4月生まれ) 身長:〜180cm強 性別:男性
外見的特徴:
淡い金の髪に、灰色がかった青い瞳。細身で筋肉質な体つき。
手袋は必須。

口調:
目上の相手には……
私 / あなた / 彼、彼女 / ○○殿、父上、兄上
〜です。〜ます。〜ですか?
それ以外には……
俺 / お前 / あいつ、そいつ / 基本的に名前は憶えないが、憶えた場合は呼び捨て
〜だな。〜だろう。〜なのか?

イメージカラー:紺、彩度の低い青
イメージモチーフ:狼、猛禽類、厳冬

属性:神獣アブソリュート! / ダールゼーレ一族 / Franz
その他の呼称:虚無ンツ

性格

寡黙で飾り気のない性格。仮面のように表情の変化に乏しく何を考えているのか知れないが、実際のところ何も考えていない。何かを考えたところで平民の血が混じる三男坊の自分では不利になるばかりと知ってしまっており、若くして諦観の境地に達している。
ゆえに「何もしない」をするのが好きで、趣味は流れる雲の観察と、揺れるカーテンを眺めること、落ちる雨粒の音を聴くこと。虚無と友人で、虚無がペット。
非常におとなしいが、しかし獣の仔は獣。その必要があるならば、あらゆる暴力を振るうことも躊躇わない無慈悲さを秘めている。
なお、誰にも彼の表情は読めないが、兄アードルフだけは彼が何を考えているのか(不本意ながら)理解できる。

育ての親とも呼べる異母兄アードルフのことは素直に慕っているが、「(野心的な)ダールゼーレであれば、そのように殊勝であるものか」と当のアードルフには忠誠を疑われている。しかしフランツはフランツで「信じられようが疑われようが、俺の行動が変わらない」として大して気にしている様子はない。
また、フランツのアードルフへの忠誠は本物であるが、うっかり言いつけを破ったり、あえて言いつけを破ったり、都合の悪いことは聞こえないふりをする、報連相ができず事後報告になりがち、など、フランツ側の素行には問題がある。「事前報告を徹底しろ」「未来のことは分かりません」「事を起こす前に相談しろ」「事を起こそうと思った時にはすでに開始しています」「なるべく早い段階で連絡を……」「仕掛かったならそのまま最後まで終えたほうが効率的です」「トラブルメーカーが効率を求めるな!!」…という具合で、アードルフはさらにこれを「お前の育て方が悪かったのでは?」と父親から責められる不条理を抱えている。本当に忠誠心があるのなら、せめて事前の報連相は徹底してほしいと思われるのも無理のない話である。

他の世界のフランツよりも情緒が豊かに育っており、無表情ではあるものの悲しんだり傷付いたりすることがある。そんな時は(無許可で)アードフルのベッドで眠る癖があり、アードルフには非常に嫌がられているが、幼少の頃から成人後に至るまで直る気配がない。
お兄ちゃんが大好きで甘えがちな自由奔放マイペース末っ子(虚無)。

生い立ち

護国の獣、【ダールゼーレ一族】の末席に連なる者。
ダールゼーレ大公の三男であり、12歳年上の長兄クリストハルトと、10歳年上の次兄アードルフの異腹の弟。貴族ではない商家の娘を母に持つ。
恋人との結婚を間近に控えていたフランツの母親をダールゼーレ大公は城下で見初め、さらうように城に囲い愛した。ほどなくしてフランツが産まれたが、精神を病んだフランツの母を大公は訪ねなくなる。自分をさらった大公を憎む気持ちと孤独な城内で大公に見捨てられる恐怖の狭間で揺れる母親により、フランツは彼女から毒を盛られ、幼少期のほとんどをベッドの上で過ごした。(※この経験によりフランツは薬物に対する耐性を持っている。)
やがて大公がフランツの見舞いにも来なくなると彼女はフランツに暴力を振るうようになり、ついにフランツが4歳の頃、大公の命令で彼は母親から引き離され、以降、異母兄アードルフのもとで育てられることとなった。兄アードルフは人格に問題があるものの、暴力も振るわなければ食事に毒を盛ってくることもないため、フランツはアードルフを「兄上」と呼び、純粋に慕っている。愛想はないが素直な性格が愛され、アードルフの妾たちとの仲も良好。
一方、ダールゼーレ大公からは『初恋の女との愛息子』という認識で愛情を向けられているが、支配的で押しつけがましい愛の押し売りであり、フランツは非常に父親のことを嫌っている。
ちなみにクリストハルトのことは「一の兄上」と呼ぶ。関係性は虚無。

数奇な運命により、商家の一人息子パンセリノスを妻に迎えることとなる。

備考

欲求が食欲に全振りされている健啖家で、特にジャンクフードが大好き。しかし下手なものを口に入れると父親に怒られるため、黙って城下に出掛けては買い求め、アードルフの執務机の下などに隠れてコソコソと食べている。アードルフはジャンクフードに関しては黙認しているものの、自分の執務机の下で喫食されることは嫌がっている。
フランツはアードルフを自分の保護者として信頼しており、アードルフの机の下やアードルフのベッドの中などはフランツが緊張を解くことのできる数少ない居場所である。しかし、勝手に自身の領域を侵害されるアードルフの苦痛はこの上ない。

アードルフの愛妾たちや古くから城に勤めている人々からは「小殿下(ちぃでんか)」と呼ばれ可愛がられている。元々はアードルフが「殿下」と呼ばれており、その後ろを付いて歩く「小さいほうの殿下」という意味。幼い頃からフランツは不愛想だったが、それでもアードルフの後ろを付いて歩く姿は愛らしいと評判だった。
使用人がダールゼーレと会話するなど大公が知れば不敬として首を刎ねられかねない案件であるが、フランツは城内の庭師や料理人たちと仲が良く、彼が成長してからも「小殿下(ちぃでんか)」と呼びかけ可愛がっている者は多い。(フランツが使用人との交流を望んでいるため、この件についてはアードルフは不関知の立場である。)

数多いる並行世界のフランツの中で唯一の童貞。両親の不仲があり、基本的に女性に対してよい反応を返さない彼であるが、特に神獣世界のフランツはどんな美女に言い寄られようと「(面倒なので)関係を持つとしたら生涯の伴侶とだけ」と袖にする。
ちなみに彼が求める伴侶像は「容姿、家柄は不問。必須条件として料理上手であること。俺のために毎日料理を作り、共に食事を摂ること。俺が昼寝をしている間、傍らに寄り添って編み物でもするような穏やかな人物ならなおよい。……これらの条件を満たすなら、城の料理長(妻子持ち)でも構わない」。
もちろん貴族の娘に彼の要求を満たせる者は少なく、彼の父親も息子と料理長(妻子持ち)の結婚には死んでも首を縦に振らない。なお、フランツがもしダールゼーレとしての権能を振るい本気で求めた場合、残念ながら料理長(妻子持ち)に拒否権は無い。
ゆえにこの世界のフランツは左耳にヘミシュゼーレをつけていない。しかし城下で買い食いなどをしている折、料理上手で穏やかな青年・パンセリノス(妻帯者)と出会うのであった……。
それはそれとして彼の父親は愛息子のための嫁選びに余念がなく、フランツの部屋には嫁候補の肖像画が積み上げられている。

【ヘミシュゼーレ】は紫水晶(アメシスト)。

彼を「フランツ」と名付けたのは母親であり、それは彼女がかつて婚約していた恋人の名前である。

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